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予備の; preliminary, auxiliary, spare, back-up

「予備」を和英で調べると、こんなにたくさん出てきます:
auxiliary, back-up, backup, fallback, in reserve, occasional, preliminary, preparative, preparatory, previous, propaedeutic, spare

日本語の「予備」にはいろいろな意味があるってことです。

予備とは:「必要なときのために、あらかじめ備えること、前もって用意しておくこと」(国語辞典)

この意味だと、spare(形容詞)がピンときます。a spare keyやa spare boxなどです。「予備に」または「(今はいらないけど)余分に」用意してあるものです。

同じように、「ある事態に備えて用意しておく」の意味ならbackup(名詞)で、a backup plan, a backup generator(予備発電機)。

「とっておく」「たくわえてある」って感じならreserve(名詞)で、「予備品」「予備軍」「予備金」。
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「緊急事態」のためと考えるなら、contingency funds (予備費)なんて言い方があります。
contingentはcontactと同じで"con(いっしょに)+ting(touch)" で、「たまたま当たっちまった」ってセンスかもしれません。

メインの機器が使えなくなったりした場合のために用意するのが、an auxiliary power supply(予備電源)、an auxiliary tank (補助タンク、予備タンク) 、auxiliary battery (予備電池)
auxiliaryは「付け足し」の感じがします。というのも、auxはaugの異形で「増す、補う」。auctionやauthorize(権限を付与する)の仲間です。「補助」の意味ではオーディオにも補助外部入力として「AUX」ってありますよね。
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以上が「あらかじめ」の感じなのですが、「予備実験」「予備選挙」というときの「予備」は「あらかじめ」「必要なときのために」とはちょっと違います。「前もって行う」って感じです。

それなら、preliminary(形容詞)を使って、preliminary election(予備選挙)、preliminary test (予備試験)
preliminaryのpreは「前」、limは「敷居」で、limitやsubliminalなんかに入っている語根です。「敷居の手前」という感覚をもつと、「やがて本番(敷居)が来る」というpreliminaryの意味がとれます。
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同じように、「じょうずに行くか試しにやってみる」感じなら、pilot(名詞)を使って、pilot study (予備実験、予備的研究)、pilot survey (予備調査)なんて言い方があります。
pilotは「足: pedal、pedestrian、expediate、pilot」の記事で書いたように、
http://je.at.webry.info/201204/article_14.html
「水先案内人」とか「「導く」なんて意味があり、ここから「試験的な」というような意味になっています。pedalなどの「足」と同じ語源なので、日本語で考えると「足がかり」って感じです。

複数段階あるときの最初の方を言うときにも「予備」って言ったりします。それならprimary(形容詞)を使って、a primary election (予備選挙)。名詞でprimaryといえばそれで「予備選挙」になります。
primeは「第一の」。だからsecondaryの前の「第一の」ってことで、日本語では「予備」という訳語が合う場合があります。

「あらかじめ」の意味なら
background information (予備知識)

使い方によっては必要になるから準備しておくみたいなのも日本語では「予備」で表現します。それなら
an occasional chair  (予備椅子)、an occasional table (予備のテーブル)
occasionalのcasはcase(場合)のcas。そう考えるとこの場合の「予備」の意味が理解しやすいです。

まあ、「予備」にはいろんな意味があること。日本語の意味を考えて、それから英単語のイメージを思い描けば、適切な単語が選べるのではないでしょうか。

すずきひろし
(イラストは「ぴくとりある-絵で知る英語のこころ-語源編」からとりました)
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