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英語の意味が聴こえる;insane, insanity, sane, sanitary

saneという語、「健全な」「正気の」という訳語があります。このsaneは「健全な心」という意味のラテン語"sanus"に由来するようです。

この反対のinsaneは「正気でない」「狂気の」。名詞形insanityなら「精神障害」「愚行」。
先日「her」という映画(コンピュータのOSに恋をする話)をみたら、insaneとかinsanityという語が何度も出てきました。

saneの方の名詞形のsanityは「健全さ」「正気」。sanitaryなら「公衆衛生の」、「衛生的な。サニタリーならトイレ用品などで聞き覚えがある語です。

私の頭に「サンポール」というトイレ洗浄用洗剤のことが思い浮かびましたが、確か「酸が効く効くサンポール」という宣伝だったことから、サンポールのサンは「酸」なのかも知れません。でもこの際、これを使ってsanitaryをおぼえてもいいと思います。

saneの意味的には「正」という漢字が良いように思います。または「完全」の感じもありそうなので「全」が音も意味も近いように思います。

「全」といえばall。実はallはwholehealthと同じ語源に由来します。
そんなふうに考えるとsanityとhealthは通じています。

『風刺詩集』第10編第356行にあるラテン語の一節;
"orandum est, ut sit mens sana in corpore sano "
にsaneに相当する語が使われています。mensが心でcorporeが体。
日本語訳は 「健全なる精神は健全なる身体に宿る」


ところで、
soundは「音」ですが、形容詞には、「健全な」の意味があります。
saneと同じような意味で、上の「健全なる精神は健全なる身体に宿る」の現代英語訳は
"A sound mind in a sound body."
この形容詞のsoundの語源は「音」のsoundとは違います。

このほか、sがつく語には、肯定的な意味の語が多いように思います。
soそうです。これはインド・ヨーロッパ祖語(PIE)*swoに由来します。suchも同じ語由来。
イタリア語やスペイン語でyesはsi。これもPIEの*swoに由来します。

漢字でも「正」のほか、「是(漢音[シ])」。古い日本語では「然り(しかり)」「然も(さも)」「然様(さよう)」。
「寔(しょく)」という漢字があって、「まこと‐に。まさしく」の意味(新漢語林より)で、現代中国語でshiと読みます。sが肯定的意味に使われるのは、多くの言語で共通なのかもしれません。

この「肯定のs」についてはもっとネタがあるので、またあらためて書くことにします。

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