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zoom RSS どうやって英語を勉強するか(何をしようか決められない人へ)

<<   作成日時 : 2012/01/14 18:45   >>

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「どうやって勉強すべきか」について、私が思うことを書いてみます。相当の長文になります。
(TOEIC点数を尺度として使って説明していますが、TOEICの億点アップ方法を書いているわけではありません。英語を習得する方法について書いています)

「簡単な英語を休まずたくさん読み続けること」「たくさんの英語を聴くこと」そんなことが勉強方法としてしばしば推奨されているのを見ます。 確かに、ある程度できるひとは、例えば高校の英語がだいたい理解できる人は、その方法で進歩します。 間違いありません。 でも、中学の英語が理解しきっていないひとは、それではだめだと思います。
わかり易く簡単な例を言います: 幼児に何ヶ月も外国語のテレビを見せ続けさせる実験をした人がいて、その結果、幼児はその言語をさっぱりおぼえなかったそうです。言語として認識しなかったようです。

TOEICを運営しているETSというところの公式ホームページには、衝撃の記載があります。 TOEICを100点上げるためには300時間のNative speakerの授業が必要だという統計結果が出ています。一時間の授業料の相場を3,300円とすると、100点上げるためには、金額で言えば100万円必要と言う計算になります。 その他ソースも調べてみましたが、だいたい同じような数字が出ていました。

大前研一氏が書いた雑誌記事(確か東洋経済)に、「初級(TOEICで400点代の人)が中級(600点レベル)になるためには年間700時間勉強して5年 (ということは合計3500時間) かかる」と書いてあります。 これもまた衝撃的に気が遠くなる数字です。

雑誌AERAに出ていたのは、宮崎国際大学の教育方法の話。 多くのネイティブスピーカー教師の授業を4年間受け、16週間の海外研修が必修で、その結果TOEICが平均260-270点上がる とあります。 あえてTOEIC対策用の勉強はしていないから、仮にそれ用の勉強をしたら、さらに50-100点上がるとは言っているので、それを上乗せして考えましょう。 それでも、勉強する志がある学生が、4年間かけてそれだけ勉強しても310点〜370点しか上がらないってことになります。 ここの学生が就職するときの平均点は613点と書いてあったから、これ以上もう上がり代がないというわけでもりません。 (数字だけ見ると、350点くらいの人が入学して、4年後の卒業時に620点くらいになるということのよう)。 しかも、その大学は4年間の成果が他の大学より高いと主張しているのだから、相場はもっと低いということになります。
英文科以外も入れた大学生4年間の伸び代は約100点という結果を見たことがあります。

能力を上げるためには、ほんとうにそんなに時間がかかるのでしょうか。
こんなにたくさんの数字が互いに整合しているように見えるのだから、きっと本当なのでしょう。 ということは、相当必死になって、4年間の大学と同じくらいに勉強しなければプラス300点なんていうのは望めないということになります。

私が勤務する企業の技術部門社員100名以上の、過去のTOEIC点数推移を見てみました(ほとんどが国公立・有名私立大学や大学院の卒業生です)。 全体の50%以上の人が、初期に対し100点アップで頭打ち。 150点以上あがったひとはほんの数%しかいませんでした。 初期に200点代だった人が600点まで上がった例が過去20年で一例だけありますが、そこまで行くのに15年かかっています。これらは偽りない事実です。

英語の上達には魔法はありません。 500時間くらいの勉強ですいすい300点くらい上がる方法がもしもあるなら、文科省はその方法を今すぐ中学高校の教育に導入すべきです。 そんな方法をジョン万次郎の頃以来みんながさがしてきたはずなのですが、そんなものは百六十年経っても見つかっていないのです。

私が考える最悪の勉強法は、途中から乗っかろうとすることです。中学レベルの英語知識がない人が、高校のレベルから乗っかろうとしても、振り落とされるだけです。 だから何度も振り落とされ、そのたびにまたやり直しています。 その失敗は、高速で走っている列車に飛び乗ろうとして、振り落とされるのに似ています。
そういう人は、加速している列車に飛び乗ろうとせず、一度、始発駅まで歩いて戻って、停車中の列車に始発から乗るべきです。 そこから地道に始めて、中学の授業数(学習指導要領で260時間)を地道にやれば、きっと500点くらい(中学卒業)まではすぐに行けると思います。 260時間なんて3カ月で行けます。

そこからあらためて高校生の気持ちになって、高校の授業の610時間分(学習指導要領)をやって、それに加えてそのレベルにふさわしい英文を読み続け、学習辞典をしっかり読めば、きっと650点くらいには行けると思います。 その気でがんばればそこまで半年くらいで行けるんじゃないでしょうか。 そこでやるのは、高校生の勉強でなければなりません。 TOEICの練習問題をやっていてもだめです。 TOEICが解けないのが問題なのではなく、高校レベルのことが理解できていないのがあなたの問題なのだから。

問題集をやり続けても、全くわけの分からない英語を聴き続けても、ただ無駄に時間が過ぎて行くだけです。 問題集をやってTOEICの問題に慣れたところで、きっちり100点アップで頭打ちすることは、過去のデータが実証しています。

なぜTOEIC問題集ばかりが書店に並ぶか。 答は簡単です。 それはそれらが売れるからです。 効果があるというわけではありません。 文法や教科書なら一回しか売れませんが、問題集なら何回でも売れます。 そんな書店の商売に騙されちゃだめです。

例えば、文英堂の中学、高校の参考書(シグマベスト)を地道に勉強するのが早道です。 基本的な文法を理解すれば、辞書から有用な情報を引き出すことができるようになります。

「中高の教育が間違っていた」などというのは、英語教育を商売にしている業者がお客様に対して使う甘い言葉だと思います。「お客様は悪くありません。悪いのは学校の方です。私どもが正しい勉強法をご提供いたします」と。

自分が怠ったのだという事実から目を背けてはならなりません。 勤めている企業が教育の場を提供する場合がありますが、これは会社と神様が慈悲でくれた二度目のチャンス(蜘蛛の糸)です。今後は逃すわけにはいきません。 ここの努力が、あなたを苦痛やコンプレックスから解放して、自由にしてくれるのですから。

何をやろうかと半年悩むより、高速列車に乗ろうとして何度も挫折するより、中学・高校の英語を始めれば半年で問題と悩みは解決します。

すずきひろし
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